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2007年09月14日

フィレンツェ探訪 第3回 フィレンツェのドゥオーモ<後>

フィレンツェのドゥオーモは、クーポラ(ドーム)の上にのぼることができます。以前、ミラノのドゥオーモの屋上まで上った際は階段かエレベーターかを選ぶことができたのですが(もちろんエレベーター)、フィレンツェのドゥオーモは階段のみ!頂上まで長い長い道のりです。



「463段 ― エレベーターはございません」
  
 

階段入り口
 
 
狭い階段は往復兼用。降りてくる人と道を譲り合いながら頂上を目指します。ところどころにある小さな窓から見えるフィレンツェの景色が、徐々に遠くまで見渡せるようになってきました。
 
  

 
 
途中まで上ると、クーポラの内側に出ました。天井の内側に描かれた絵がよく見えます。この絵はフィレンツェのウフィッツィ宮殿などの設計で知られるジョルジョ・ヴァザーリらによって描かれた「最後の審判」です。地上の高さから見たときと違って、細かいところまで良く見えますし、迫力もけた違い。
 
  

  
  
さて、また薄暗い通路に戻って、さらに上を目指します。急な階段がだんだん堪えるようになってきて、私や一緒に上った同僚は、だんだん無口になってきます。「ここ狭いから、空気、薄い気がしませんか?」と後ろに問いかけると「ホントですね」と、弱々しい返事が戻ってきました。そうこうしていると、向こうのほうに光が差し込んでくるのが見えました。いよいよ頂上です!
 
 

 
 

クーポラの曲面を上から見下ろしたところ  

  
ドゥオーモの頂上からはフィレンツェの街並みが一望にできました。周りは山に囲まれていて、「フィレンツェは盆地なんだなあ」ということがよく分かります。足下には建物の赤い屋根がずーっと向こうまで広がっていて、絵に描いた町のようでした。高校のころ、世界史の先生が「フィレンツェに行ったら、ドゥオーモにはぜひ上ってみてほしい。あんなに素晴らしい景色は他では見られない」と話していたのを思い出します。上るのが大変だった分、上からの景色は最高でした。
 


 
 

 
 

ピッティ宮



ヴェッキオ宮殿 
  
 
帰りは、ぐったりした表情で上ってくる人に道をゆずりながらゆっくりと地上を目指しました。すれ違う人たちの話す言葉も、イタリア語、日本語、スペイン語、英語とインターナショナル。すると、疲れてしゃがみこんでいたアメリカ人らしき男性に「もうすぐ頂上ですか?」と聞かれ「はい」と答えると、疲れた顔をしながらも立ち上がって、また上り始めていました。頑張れ!
 
 

  
  
地上に降りて、さきほど上ったばかりのクーポラの上をカメラの望遠レンズで見上げると、大勢の人がさっき私がしていたように地上を指差して何か話し合ったり、写真をとったりしているのが見えました。建造当初はきっと、こんなに高い建物はイタリア中を探したって珍しかったでしょう。建築に携わった人たちは、どんな気持ちでフィレンツェの町を見下ろしたんだろうなあと考えながら、ドゥオーモを後にしました。
 
 

投稿者 royce : 2007年09月14日 08:57

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