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2006年02月17日
イタリア探訪第7回 路面電車と登山電車
路面電車は自家用車の普及と共にどんどん姿を消しており、札幌でも先ごろ、路面電車(札幌では一般に“市電”と呼びます)を廃止しようかという議論がありました。結局、札幌では存続することに決まりましたが、路面電車は環境に優しいとして近年、見直されてきているようですね。
ミラノにはとても充実した路面電車の路線網が張り巡らされています。スピードだけなら地下鉄のほうが有利ですが、歴史と最先端の流行が融和したミラノの街並みを、ゆっくり走る路面電車に乗って眺めるのは、実に楽しいものです。

スカラ座の前を走る路面電車。オレンジの車体が石壁の街並みに良く映えます
そして、トリノもまたイタリア有数の路面電車網を持つ街です。五輪に合わせて地下鉄も建設されましたが、やっぱり歴史のある街には路面電車の風情が似合います。車道の上に張られた路面電車の架線は、ともすれば景観を損ねる悪者扱いされがちですが、改めて見ると、なかなか情緒のあるものですね。
トリノで情緒と言えば、もう一つ忘れてはいけないのが、郊外のスペルガ丘陵に向かう登山電車。昔、市内を走っていた路面電車の車両を改造したものと聞きましたが、これがまた素晴らしい年代物なのです。

ふもとの駅にいた電車(上)と、歴史を感じる運転席(下)

磨きこまれた木の内装(左)つり革は本当に革製(右)
山頂駅までは自転車ぐらいのスピードで上り、30分ぐらいかかります。途中にいくつか駅がありますが、通過してしまうので「この電車、今は山頂の観光客専用で、途中の駅は使っていないんだな」と早合点していたら、次の駅にご婦人が1人、立っていました。どうやら乗る人がいれば止まる仕組みになっているようです。ご婦人は街に出かける途中だったようで、買い物袋を持っていて、慣れた様子で運転手と言葉を交わして乗り込んできました。古いものをただ大切にするだけでなく、生活の中で生かしているところは、さすが長い歴史のあるイタリアですね。
投稿者 royce : 2006年02月17日 09:09
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