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2006年01月16日
サイドボードのレミーマルタン
工藤の父は、朝食に大福を、昼食にクリームパンを食べ、晩酌の代わりにコーラを飲む、ある意味工藤以上の甘党です。その代わり酒のほうは全然ダメで、瓶ビール1本飲むだけで真っ青な顔になってしまうんですよ。お酒を飲める量って遺伝するんですねえ。息子は息子で、ジョッキ2杯飲んでしまったがために秋の大通公園で動けなくなってベンチで寝たことがあります。人は寒いと本当に歯がガチガチいって止まらないものだということを、北国に生まれ育って21年目にして初めて知った、あの日の夜。
そんな工藤の父は自営業者なので、よく取引先からお中元・お歳暮をいただくのですが、その中にはかなりの量のお酒もあるんです。うちは母親も飲めない人なので、そういうお酒はサイドボードの奥にしまわれて、その後ずーっと日の目を見ないままになってしまうのが常でした。
さて、工藤が大学に入って一人暮らしをするようになり何年か経った、ある正月のこと。実家に帰省していた工藤に向かって、父が「ちょっとそこの酒持ってきて」と言いました。「こんなもの、どうするんだろう」と思いながらサイドボードから出した洋酒を持っていくと、父はグラスに少し酒を注いで「いい酒だから飲んでみろ」と言ってきました。「なんだよ、酒なんか飲めないくせして」と憎まれ口をたたきながらもグラスを口にすると、確かにえも言われぬ香りと豊かな味が口の中に広がります。学生(しかも体育会)だったので、それまでいい酒を飲む機会がほとんど無かった工藤は本当に驚きました。「これ、美味いね」と、父を見ると、満足そうにニヤニヤ笑いながら自分も飲んでいました。
そんな調子で、風呂から上がってきた母親が、真っ赤な顔の親子が酒を飲んでいるのを見つけてびっくりして止めるまで宴会は続きました。ああ、こんなに美味い酒があるんだという驚きと、父親と酒を酌み交わせたことの喜びを感じることができた、本当に思い出深い日です。もしかしたら父も、飲めないなりに息子と酒を酌み交わしてみたいと願っていたのかもしれません。
あれから長い時間が経ち、父は今年で還暦を迎えます。工藤自身も、父親になりました。社会人になって、いろんなお酒を飲む機会にも恵まれましたが、やっぱりあの日に飲んだ酒よりも印象深いものはありません。今でもあのときの味を、香りを、まるで昨日の出来事のようにはっきりと思い出すことができます。休日に買い求めた生チョコレート[レミーマルタン]を食べながら、ああ、あの日に飲んだのもレミーマルタンだったなあと、懐かしく思い出すのでした。
投稿者 royce : 2006年01月16日 18:05
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ロイズの生チョコを今回は”レミーマルタン”と”ビター”の2つ買った。
前者はレミーマルタンコニャックがたっぷり練り込まれていて
お酒の味がかなり強く甘さはほ... [続きを読む]
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