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2006年01月20日

イタリア探訪 第3回・チョコレートの都トリノ 前編

海外のチョコレート、といえばどこを思い出しますか?ベルギー、スイス、フランス、アメリカあたりが真っ先に思い出されそうですが、実はイタリア、中でもトリノはチョコレートの世界でもたいへん歴史の深い地域なんですよ。

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トリノの中心部・カステッロ広場と王宮。
トリノ五輪の表彰式もここで行われます。

チョコレートの原料・カカオは中米原産です。今から4000年ぐらい前には中米に住んでいた人々が、カカオをすり潰してつくった液体を飲んでいたと言われています。今のチョコレートやココアと違って甘くもなく、ドロドロして飲みにくいものだったようですが、健康に良い薬のようなものとして大切にされ、王様などごく一部の限られた人々が愛飲していました。

さて、大航海時代になるとヨーロッパの人々がアメリカ大陸を目指すようになりました。1528年には、今のメキシコにあったアステカ帝国を征服したスペイン人・コルテスが、アステカの人々が珍重していたカカオをヨーロッパに持ち帰りました。

世にも珍しいカカオで作った飲み物・チョコレートは、長い間スペインの王様や貴族に独占されていたんですが、そんなにいいものをずっと独り占めできるはずもありません。そうしてスペインから最初にチョコレートが伝わったのがイタリアだったんです。その間の経緯には諸説ありますが、チョコレートがイタリアへ伝わるきっかけとなった人物の1人として、当時トリノを中心とするピエモンテ地方を治めていたサヴォイア公・エマヌエーレ・フィリベルトの名が挙げられています。

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トリノのサン・カルロ広場にあるエマヌエーレ・フィリベルト像

エマヌエーレ・フィリベルトは当時、スペイン陸軍の将軍を務めていたのでスペイン王宮との間に深いつながりがありました。そしてそのスペインで、新大陸から伝来したばかりの新しい飲み物・チョコレートと出会いました。今でも食べ物が美味しいことで有名なピエモンテの領主ですから、そんなにいいものをピエモンテへと持ち帰らないはずがありません。やがてその息子・カルロ・エマヌエーレ1世とスペイン王女カテリーナが結婚したのをきっかけに、チョコレートはピエモンテの貴族の間へと、瞬く間に広まっていったのです。
後編に続く)

投稿者 royce : 2006年01月20日 14:18

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